釣り上げた魚は血抜きしましょう。
血抜きをするか、しないかで、魚の保存状態も味も大きく変わりますし、下ごしらえの時
に血が出ない分だけまな板が汚れませんし、あとの処理(アラの始末)も楽です。
ただ、数釣りでどんどん釣れている状態では面倒ですし、時間がもったい無い気もしますが、
美味しく食べるためには手間を惜しまない方がよいでしょう。
エラの付根の部分に指を通し、引き千切るように切断します。
簡単に説明しますと、魚を左手で持ち、右手人差し指をエラのコッチ側から
向こう側まで指を通します。その状態で、エラを立ち切る、つまりアゴの部分を
切断するのです。
切断したら、海水を汲み上げたバケツの中で数分泳がせます。
これで血は、ほぼ完全に抜けてしまいます。
血抜きとシメることを同時に行ったようなものです。
釣り客が少なく、船内が空いている場合はバケツを2個用意し(船内で借りられる)、
血抜き用、血が抜けた魚をキレイに洗う用と分けるとよいです。
しかし、込み合っている場合は無理ですから、5分程度泳がせておけば大丈夫です。
サバの場合は頭を折ってエラを切断します。
文字通り、頭と背を掴んで力ずくでヘシ折ります。
この時、かなりの勢いと力で暴れますので、こちらも相当の力で対応する必要が有ります。
その後、海水を入れたバケツに頭から突っ込んでおき、血を抜きます。
私は内臓も取り去り捨てています。
サバの場合は特に傷みが早いので、確実に首を折り血抜きを行って下さい。
こうすることにより、後記の保存効果が非常によくなります。
私は内臓を取り出し、ハラの中からもよく冷やすようにしています。
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クーラーでの魚の保存ですが、釣り開始後2時間程度経過したらクーラーの中に
海水を入れて下さい。
もちろん、汲み上げたばかりのきれいな海水を入れて下さい。
入れる量は、クーラー内の一番上部に位置する魚が1/2程度ひたる程度です。
なお、魚が増えるししたがって、随時海水を追加します。
海水は絶対に入れ替えないで下さい。血で汚れても、そのままの海水にしといて下さい。
せっかく氷で冷えた海水を入れ替えると、保存効果が落ちてしまいます。
血抜き時にエラを切ったりしていますので、ここから冷水がハラまでしみわたり
ハラの中から冷やすことが出来ます。
海水を入れることを嫌う人もいますが、帰港するまでは入れておいた方が魚がよく冷え
て保存効果が上がります。
どうしてもイヤな場合は、帰港してから、魚が十分冷えていることを確認してから
クーラー内の海水を抜き、砕いた氷を魚の上に入れます。海水を抜いた場合は
この氷が溶ける毎に、水を捨てて、魚が真水にひたらないようにして下さい。
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冷蔵庫等で長期保存する場合は、帰宅後に魚のエラとハラのみを取り出し
クーラー内の海水で洗い、そのままの状態で冷凍されることをおすすめします。
食べる時に解凍し、その時に真水で洗って下さい。
真水で洗って長期保存しますと、鮮度、味ともかなり落ちてしまいます。
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