the Prince of Darkness in the 6'th Basement

釣った魚を美味しく食べよう
<青魚編>
(アジ・サバ・イワシ・ハマチ等)



一般に「青物」と言われる魚について解説いたします。



血抜き


エラを切ったアジ こちらの画像がよくわかる

釣り上げた魚は血抜きしましょう。
血抜きをするか、しないかで、魚の保存状態も味も大きく変わりますし、下ごしらえの時 に血が出ない分だけまな板が汚れませんし、あとの処理(アラの始末)も楽です。
ただ、数釣りでどんどん釣れている状態では面倒ですし、時間がもったい無い気もしますが、 美味しく食べるためには手間を惜しまない方がよいでしょう。

エラの付根の部分に指を通し、引き千切るように切断します。
簡単に説明しますと、魚を左手で持ち、右手人差し指をエラのコッチ側から 向こう側まで指を通します。その状態で、エラを立ち切る、つまりアゴの部分を 切断するのです。
切断したら、海水を汲み上げたバケツの中で数分泳がせます。

これで血は、ほぼ完全に抜けてしまいます。
血抜きとシメることを同時に行ったようなものです。

釣り客が少なく、船内が空いている場合はバケツを2個用意し(船内で借りられる)、 血抜き用、血が抜けた魚をキレイに洗う用と分けるとよいです。
しかし、込み合っている場合は無理ですから、5分程度泳がせておけば大丈夫です。

サバの場合は頭を折ってエラを切断します。
文字通り、頭と背を掴んで力ずくでヘシ折ります。
この時、かなりの勢いと力で暴れますので、こちらも相当の力で対応する必要が有ります。
その後、海水を入れたバケツに頭から突っ込んでおき、血を抜きます。
私は内臓も取り去り捨てています。
サバの場合は特に傷みが早いので、確実に首を折り血抜きを行って下さい。
こうすることにより、後記の保存効果が非常によくなります。
私は内臓を取り出し、ハラの中からもよく冷やすようにしています。


首を折ったサバ



クーラーでの保存方法
クーラーでの魚の保存ですが、釣り開始後2時間程度経過したらクーラーの中に 海水を入れて下さい。
もちろん、汲み上げたばかりのきれいな海水を入れて下さい。

入れる量は、クーラー内の一番上部に位置する魚が1/2程度ひたる程度です。 なお、魚が増えるししたがって、随時海水を追加します。
海水は絶対に入れ替えないで下さい。血で汚れても、そのままの海水にしといて下さい。
せっかく氷で冷えた海水を入れ替えると、保存効果が落ちてしまいます。
血抜き時にエラを切ったりしていますので、ここから冷水がハラまでしみわたり ハラの中から冷やすことが出来ます。

海水を入れることを嫌う人もいますが、帰港するまでは入れておいた方が魚がよく冷え て保存効果が上がります。
どうしてもイヤな場合は、帰港してから、魚が十分冷えていることを確認してから クーラー内の海水を抜き、砕いた氷を魚の上に入れます。海水を抜いた場合は この氷が溶ける毎に、水を捨てて、魚が真水にひたらないようにして下さい。



冷蔵庫での保存方法
冷蔵庫等で長期保存する場合は、帰宅後に魚のエラとハラのみを取り出し クーラー内の海水で洗い、そのままの状態で冷凍されることをおすすめします。
食べる時に解凍し、その時に真水で洗って下さい。
真水で洗って長期保存しますと、鮮度、味ともかなり落ちてしまいます。





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