the Prince of Darkness in the 6'th Basement

何だこれは!!

私が発見した物、みな様より寄せられた物等、不思議な物のコーナー。



嚢虫(寄生虫)の一種??
BOOさんまたまたキモイ画像を送ってくれました。
釣り上げたハマチを下ろしてたら・・・ギョエ〜ェ〜。
おかしいなぁ?? 血管が・・・? 血豆(血袋?)
いつもの先生よりご回答を頂きました。
以下、原文のままです。

さて、問題の画像ですが、魚病が専門の先生に見ていただいたところ
 「血ではない。嚢虫(寄生虫)の一種だろうが見たことがない。
  その周りの黒変した部位はこの影響なんだろうか,,,,。」
とのことでした。

これ以上は画像では不明です。
人体への影響は無いと判断します。

また採取されるようなことがあったら連絡してください。
そのまま冷凍しておいていだければ鑑定できると思います。



チョウの一種
BOOさんが釣ったクロ鯛に多数付着、わんさかわんさか走り回っていたそうです。
きもちわりぃ〜。
ここに3体 拡大した画像
いつもの先生にご回答を頂きました。

ご依頼のものは,「チョウ」の一種だと思います。
節足動物の甲殻類の中に鰓尾(さいび)類というのがあります。
小型円形で扁平、裏返すと大きな目のように見える一対の吸盤や脚があります。 魚の体表に寄生するグル−プで、100種以上が知られています。
人体への影響はありません。

淡水産の魚に寄生するものが多く、カエルの体表にもつきます。
海産のものは比較的めずらしいのですが、多数寄生した場合には魚が弱ることがあります。
簡単な消毒で駆除できるので、養殖への被害はありません。



グソクムシの一種
99年12月 4日(月)、BOOさんより頂いたマダカのエラに張り付いていました。
まだ「ご健在」で動いており、キモチワリィ〜でした。
斜め前方から見るとカッチョええ・・けど、裏から見ると・・ダメです。
真上 斜め前方
いつもの先生にご回答を頂きました。

ご依頼のものは以前にありました「タイノエ」の近縁種です。
写真からは種名を特定することはできません(おそらく尻尾の部分が欠落している!)が, 「グソクムシの一種」(タイノエやフナムシと同じ等脚類「とうきゃくるい」です)です。

こいつは,タイノエのように魚の口や鰓にずっと寄生しているのではなく,もっと活動的です。
魚の体表にとりついて吸血し,満腹すれば海底に落ちて,次の獲物を待つ!って言うシロモノです。
恐ろしいですねぇ。
もちろん人体への影響はまったくありません。



スジホシムシモドキ
99年 9月 6日(月)ASTROさんより投稿。
その後、某大学校の先生が詳しく教えてくれる。


平たく言えば、「ホシムシの一種」です。
種類を確定するのは難しいのですが、写真と採集場所から考えると、 「スジホシムシモドキ」ではないでしょうか。
ホシムシとは、星口動物門スジホシムシ綱(せいこうどうぶつもん、 すじほしむしこう)に属する動物の総称です。
イソメのように細長く、体色は白っぽく、砂泥に住むものが多いようです。
人間に害を与えることはありません。
ときどき、魚にも食べられています。
また、南方では食用にしているものもあるようです。
ホシムシ類は体表がザラザラしていて薄いのに、破れにくくて丈夫なので、 イソメ類との見分けは簡単です。

なお、イソメ類は、環形動物門多毛綱(かんけいどうぶつもん、たもうこう) ですので、かなり違った生き物と言うことになります。


*ASTRO氏の談*
敦賀新港、白灯台提にて・・・
じつは、釣れたのではなく、針に引っかかってきたんです<KOBA アオイソメの投げ釣りの仕掛けに・・・
長25cmくらい、内蔵のようなものが透けて見えてました・・・。



ウミケムシ(学名:Chloeia flava)
99年 8月 2日(日)ASTROさんより投稿。
その後、某大学校の学生の方が詳しく教えてくれる。


ウミケムシ(学名:Chloeia flava)は、 分類上はウミケムシ目ウミケムシ科に属しています。
ウミケムシの特徴ですが、体長2〜13cmで、 背面正中部に暗紫色の円紋が並ぶのが主な特徴です。
分布域ですが、本州中部以南の浅海からかなりの深さの砂の多い海底に棲息し、 インド洋〜西太平洋に至るまで、広い範囲に分布しています。
夜間、燈火に向かってよく泳ぎあがることが知られています。
また、体の周りの剛毛に刺されるとひどく痛むので、注意が必要です。

ウミケムシ科は約120種存在していて、 他に「ササラウミケムシ」や「ニホンウミケムシ」などが日本に住んでいます。



タイノエ(鯛ノ餌,学名はRhexanella verrucosa)
99年 5月16日(日)BOOさんより投稿。
その後、某大学校助教授の方が名前を教えてくれる。


タイノエ (鯛ノ餌,学名はRhexanella verrucosa) で間違いないと思います。
 
分類学的には,節足動物門,甲殻亜門,軟甲綱,等脚目, ウオノエ科に属する種類です。
普通は,タイ類の口の中に寄生しています。 そう珍しいものではありません。
いわゆる寄生虫ですが,ヒトへの影響はありません。 その魚を食べてもまったく問題ありません。
餌のおこぼれを頂戴しているカワイイヤツです。
雌雄が同じ口の中にいることがあり,大きいのがメスです。
近い種類では,サヨリのえらぶたにつく「サヨリヤドリムシ」や, 回遊魚のヒレにつく「ウオノコバン」があります。
「フナムシ」や「ダンゴムシ」なんかの仲間です。

ちなみに、釣り上げたカイワリを自宅でさばいこうと口の中に指を入れ たら違和感を感じ、のぞいたら口の中で鎮座されてたそうです。