包丁のお手入れ

「洗う」


ここでは私がおこなっている包丁の洗い方、錆び予防、保管を中心としたメンテナンスを紹介します。

使用する物は、まな板(包丁のメンテ専用)、スポンジタワシ、 油引きなどでして、これらは消耗品と割り切り、汚れたら新しい物と交換しているので、 ¥100Shopで購入した物を多用しております。

多少なりとも皆様の参考になればと思っております。

予期せぬケガの防止のため、
包丁は必ず板などに密着させた(刃が浮いていない)状態で
お手入れして下さい。










まな板(俎板)
 (多種のまな板を紹介)

包丁を砥ぐ
 (包丁のお手入れ)

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有次(相出刃包丁)
有次(柳刃包丁)






新品包丁の・・ウソのようなホントの話
鋼(ハガネ)製の和包丁、購入直後の包丁は錆びやすい!!。
まさかぁ〜と思っていましたが、事実なんですね・・・これ!!。

購入直後の包丁を洗剤で洗い使用中のこと、
魚を捌き終わった直後、日本手ぬぐいで汚れを拭き取り置いておきました。
数分後に使おうと思い手にしてア然、サビが出ている。

霞包丁の場合だと、表側の軟鉄部分は赤錆が出て、裏側の鋼部分には黒いシミのような錆びが出ます。
赤錆は簡単に落とせるからいいですが、鋼に出たシミ状の黒錆びはやっかいです。

なにがやっかいかと言うと、なかなか落ちない。
それに加え、裏側の裏すき部(裏側の凹んだ部分)に発生しますので、 砥石を使って砥いで落とすことも出来ません。 クレンザーを使ってこすっても落ちない。

最終的には「錆び取り消しゴム」のお世話になるしかありません。

このサビですが、包丁を使い込んでいく間に出なくなるらしいと聞いたのですが、 そんなの待てないし、大量の魚を捌いていると捌いている最中から錆びが浮かんできます。

仕方ないので、包丁を買ったら使う前にクレンザーを使って数回洗ってから使用することにしています。



クレンザーを使い研く
洗うだけでもいいが、クレンザーを使い研いておくと良い。

用意するもの
・粉末クレンザー(無ければ液体でもかまわない)
・油ひき(ダイコンの切れっぱし、ワインのコルク栓でも可)
・まな板など

やり方
・水洗いした包丁をまな板の上に置き、クレンザーを振りかける。
 (包丁を板面にぴったりつけること。刃が浮いているとケガのもと!!。)
・油引きで包丁の背側から擦るように研く。
・反対側(裏面)も同じようにする。

「油引き」と「まな板」は¥100ショップで購入。
布で出来ているので刃に当たっても刃を痛めることは無い・・と思う。

油引き以外に・・・、
・ワインのコルク栓も良いそうだ。(こっちが主流らしい)
・ダイコンを使うと、研いている時に適度な水分が保たれて良いらしい。

使用中や保管時等にサビが出てしまった場合、この方法で落とせます。
(完全にサビきってしまった場合は無理です)

クレンザーをふりかけ ゴシゴシと研く

上記方法でサビが落ちなかった場合、
スポンジの反対側に付いている硬い部分(不織布部分がついたスポンジ)を使い、 クレンザーでゴシゴシ研くとたいていは落ちます。

これで落ちない場合は、砥石を使い「砥ぐ」しかありません。

不織布のついたスポンジタワシ

はじめから、このスポンジで洗ってもかまいません。

「サビ取り消しゴム」なる物をホームセンターで売っています。
確かによく取れますが、包丁がキズまるけになってしまいました。
あまり安物を買わないように。!!



中性洗剤で洗う
使用後は必ず、なるべく早く中性洗剤い汚れを落とす。
使用後に速攻で洗うのがベスト!!

ケガ防止のため、まな板に包丁を乗せて刃が浮いていない状態でこするとよい。

用意するもの
・中性洗剤、スポンジタワシ
・まな板など

¥100Shop で買った千切って(切って?)使うスポンジタワシを使用

ちなみに、
「クレンザーを使い研く」→「中性洗剤で洗う」の順で行っていますが
錆びが気にならなければ「洗う」だけでもかまいません。



ぬるま湯(温水)で洗い流し、乾燥させる
最後にぬるま湯で洗い流し、日本手ぬぐいで拭いて水分を取る。
水でもかまわないが、お湯の方が乾燥しやすい。

しっかり拭いて水分を取っておかないとサビが出ます。

私は『自作・包丁乾燥ケース』に入れ、1〜2日ほど放置し乾燥させます。

やっぱ、和包丁には日本手ぬぐいでしょ!!。
ケバが立たないのがいいですね。

サオが入っていたケースを切って自作 通気性が良くなるように穴を開けただけ
最後にぬるま湯で洗い流し、日本手ぬぐいで拭いて水分を取る。
水でもかまわないが、お湯の方が乾燥しやすい。

しっかり拭いて水分を取っておかないとサビが出ます。

私は『自作・包丁乾燥ケース』に入れ、1〜2日ほど放置し乾燥させます。

やっぱ、和包丁には日本手ぬぐいでしょ!!。
ケバが立たないのがいいですね。

最近、日本手拭いを頂くことが、少なくなりました。
まらば、晒(さらし)を切って使えば同じ事です。

幅は手拭いと同じサイズで長さが10mの物が売られています。
手拭いで使った後は雑巾にもなりますしね・・。

そこらで売っていると思いますが、手に入らない場合は参考にして下さい。
月羽衣晒知多雪晒御所晒利久晒



保管のしかた
乾燥した場所で包丁立てに立てておくのが良いらしい。
我家にはそんな場所が無いので、新聞紙で包んでケースに入れています。

長期間使用予定の無い場合は油を薄く塗っておいた方がよい。
ただし、サラダ油とかはダメ、変質してネチョネチョになってします。
刃物油(¥500程度)の使用をおすすめします。

用意するもの
・刃物用の油(サラダ油などは時間がたつと変質してベトベトになってくる)
・油引き(ケースに入ってる物がよい)
・まな板など

刃物用油と油引き 薄く塗る(油引きの本来の姿!!)

購入時、刃を厚紙などで保護して包装してくれます。
これを使い、刃を保護した状態で新聞紙で包んでしまっておくとケガの防止にもなる。

刃を保護(ケガの防止も兼ねる)して新聞紙で包んでおく
Yシャツ購入時に厚紙はKEEPしておきましょう!!



近所に包丁の専門店が無い!!・・・と、言われる方は参考にして下さい。

正本総本店
杉本
堺孝行
堺の包丁屋 堺屋(左海金物)
盛高鍛冶刃物
村の鍛冶屋 本職用青紙鋼和包丁
包丁とナイフ、ハサミの杉山刃物店
包丁・調理器具専門店 實光
厳選「刃物・道具」ほんまもん






堺屋の釣り人セット(お手入品付)