コリオリ




コリオリの力(転向力)について



地球の円周は4万km、24時間で一周すると時速1666km。
赤道上ではこのマッハの速度で地球は動いている!!。
このことを覚えていて下さい。

空気抵抗とかは無視して考えて下さいね。

赤道→北極向き
赤道上から北極へ向けてボールを投げたとします。
投げたボールは極点にへ向かって直進しますが、投げた地点(赤道上)で の地球の回転の速度も持っています。
つまり、時速1666kmで東へ移動しながら極点に向かって進んでいるわけです。

地球は丸いため、北上するにつれて自転速度が遅くなります。
速度と言うより、東側への移動量が赤道上より小さいと言った方がわかり易いかも。

緯度経度で言えば「北緯」にあたる円周です。
赤道上の円周と日本のとある地点での円周では、日本付近の円周の方が はるかに小さいです。

上の図を見て頂ければわかると思いますが、赤道上と日本付近では緯線の長さ (その地点での円周)が違いますね。

日本の名古屋付近の北緯35度の円周が約33000km。
(だいたい32760kmぐらい)
時速1370kmで東に移動してます。

赤道上が、時速1666km。

仮に名古屋の真南の赤道上から、1時間で名古屋上空に到達する速度でボールを投げた場合、 ボールを投げてから1時間後には名古屋上空には存在しません。
名古屋より東へ約300kmの場所に有ります。

これは、赤道上で投げた瞬間にボールは東へ時速1666kmで移動する速度を持っているからです。
しかし、投げてから1時間後には、名古屋は1370kmしか東へは移動していません。
空の上の方から、投げたボールの軌跡を見ると・・・、右方向へ曲がったように見えるのです。

北極→赤道向き
北極では極端な例になりますが・・・、
だって極点は理論的には回転してない、極点より1m南に移動しても、円周はせいぜい6mぐらいだし。

名古屋より真南の赤道上に居る人にボールを投げたとしましょう。
名古屋で投げた時点では、ボールは真南へ飛んで行くと同時に東方向へ時速1370kmで移動しています。

しかし、赤道上に居る人は、時速1666kmで東に移動しています。
仮に1時間でボールが赤道上に到達しても、
1370km−1666km=−296km≒−300km
だから、赤道上では約300km西側の地点になります。

これを上空(宇宙)から見てると、ボールは進行方向に対して右側に曲がったように見えるのです。






 

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