潮汐




月と潮汐との関連



潮汐の呼び名
干満時の潮の高さの差が小さいほうから大きくなるにつれて小潮、長潮、若潮、中潮、大潮、 と呼ばれています。
逆に、干満の差が大きくほうから小さくなる場合には若潮、長潮はありません。

潮汐は、
『小潮→長潮→若潮→中潮→大潮→中潮→小潮』
と繰り返されます。


潮汐のメカニズム
潮の満ち引きを引き起こす力を起潮力(潮汐力)といいます。
@月の影響
 月の引力、地球の公転運動のための月の引力に対する遠心力
A地球の影響
 太陽の引力、地球の公転運動のための太陽の引力に対する遠心力
この2つによって、海の水が引き寄せられる力が起潮力です。

実際は、太陽による起潮力よりも月による起潮力のほうが約2倍ほど大きいので、 月の影響のほうが大きくなります。

地球の表面では、月に近い(月の見える)方が月からの引力強く、反対(見えない)側 では、月からの遠心力が大きくなります。
これは,太陽から受ける引力や遠心力の場合にも同じことがいえます。

このように起潮力は地球の表と裏側に起こるので、潮の満ち引きは地球の裏と表で同時に起こります。
また、1日に2回起こるのもこのためです。

これらのことか判るように、起潮力は太陽と地球と月が一直線に並んだ時が最も大きくて、大潮となります。 新月(月齢0)の大潮は、「太陽−月−地球」と並んでいますし、満月(月齢15)の大潮は 「太陽−地球−月」と並んでいます。
また、太陽と月が地球を中心に90度の角度をなす時が最小になり、この時に小潮となります。
長潮,若潮はこの小潮の状態から,中潮へ向かう時のことを言います。


月齢と朔望
月の満ち欠けは「朔望」とも言われ、太陽との位置関係で決まります。
太陽と同じ方向にある場合を新月(朔)、反対方向にある場合を満月(望)、 その間に上弦・下弦(半月)があります。

月齢とは、新月(朔)を迎えた瞬間から何日経過したかその日数を表す物で、 新月から次の新月までの間は、毎日同じ時刻の月齢の端数(小数部分)は、同じになります。

また、新月から新月までの長さ(これを「朔望周期」といいます)はまちまちですので、 『十五夜の月 = 月齢15の月 = 満月』という関係が成り立つとは限りません。 (月齢0が新月ということだけは確実)。

「月齢+1の整数部」が旧暦の日付とほぼ一致します。
(日付に少数は無いので、小数部分は無視した数値が旧暦の日付)

朔(新月)は月食でもない限り直接その瞬間を見ることは出来ません。


潮名 月   齢 干満の差 月の状態
大潮 29〜2
14〜17
大きい 新月
満月
中潮 3〜6、12〜13
18〜21、27〜28
中程度 新月が終わり上弦まで
満月が欠けてから下弦まで
小潮 7〜9
22〜24
小さい 半月
上弦(満月へ移行途中)
下弦(新月へ移行途中)
長潮 10
25
干満の間隔が長く、
変化が緩やかな時期
 
若潮 11
26
大きくなり始める時期  


参考 新月・・・月が出ない状態(満月の反対)。
上弦・・・新月から満月へ移りゆく時の半月。
満月・・・まんまるに出ている月の状態。
下弦・・・満月から新月へ移りゆく時の半月。





 

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