実際の海上の様子



波高・一発大波
波浪予報などで使われている波高(波の高さ)は、有義波高と呼ばれる波の高さです。
これは、ある点を連続的に通過する波を観測したとき、 波高を高い順に並べ直して全体の1/3までの波の高さを平均した値です。
目視で観測される波高はほぼ有義波高に等しいと言われており、 一般に波高と言う場合には有義波高を指しています。

同じような波の状態が続くとき、100波に1波は有義波高の1.5倍、
1000波に1波は2倍近い巨大波が出現します。
この巨大波のことを「一発大波」などとも言います。
確率としては小さいのですが、台風によるしけが長引くほど巨大波が出現する危険性が増す (2倍の波は2時間に1波程度)わけで十分な注意が必要です。



予報波高50p
@ベタナギ Aナギ Bやや波有り

予報波高が50pの時の実際の内海(伊勢湾)の海上の様子です。

@は完全な「ベタナギ」です。
Aもベタナギみたいなものです。
この2つの波なら、オマツリを解いていても、下を見ていても、まず酔いません。

Bは少し風が有りました。
それでも乗合船は揺れません。
この程度の波では、よほど体調でも悪くない限り船酔いはしません。
ただ、長時間のオマツリ解きは厳しいかも。

目視観測では、波が無いか、有ってもさざなみ程度です。
たまに50pの波高が有り、100pの波高も1回の出船で数発はやって来ます。



予報波高100p
@波が出てきました A波が船に当たると

予報波高が100pの時の実際の内海(伊勢湾)の海上の様子です。

@とAは、風が出て来て波高が高くなって来た状態です。
波が船体にぶつかり、揺れが出ます。
まだ白波(俗に「ウサギが飛ぶ」と言われる状態)は立っていません。
船に弱い人が「船酔い」を意識しだす状態です。
画像では解り難いですが、けっこう波は大きいです。

目視観測では、常時50pの波高が有り、たまに100pの波高が有る感じです。
とは言っても200pの波高も1回の出船で数発はやって来ます。

船は左右前後に揺れ、気持ち悪くなって来ますが吐くほどでは有りません。



予報波高150p
予報波高が150pの時の実際の内海(伊勢湾)の海上の様子です。

残念ながら、その状態で私には写真を取る余裕は有りません。
もし、マトモな状態でいられれば取ってきます。

目視観測では、常時100p程度の波高が有ります。
150p前後の波もけっこう来ますし、当然それ以上大きな波も。
船は左右前後に大きく揺れ(ローリング、ピッチング) 物につかまっていないと立ってられません。

この波高では私はいつも船酔いしています。
当然、逆噴射を何度も経験してます。



ウネリ予報300p
@ウネリ無し Aウネリが来ると

予報のウネリが300pの時の実際の外海(太平洋)の海上の様子です。
運良く・・と言うか、大型の台風が接近している時に釣りに出ました。

@はウネリが無い時。
ナギの状態となんら変わりなし。

Aウネリが来ると・・・。
だんだんウネリがやって来ます。

この後、船の後部のマスト部(スパンカーの先っちょ)も波の下に消えました。
早い話、波に消されて船はまったく見えなくなりました。
3mのウネリと言うとこんな物でしょう。

ちなみに乗っている船は、フゥワァ〜っと浮き上がり、フゥワァ〜っと沈みます。
慣れると揺りかごみたいに気持ちがイイです。