<知多・師崎出船の乗合船の解説です>

乗合船とは

海で船釣りをする方法の1つです。
丘(陸上)の交通機関(?)にたとえるならば、旅行会社が募集し ている「観光バス」みないなものです。

船宿に指定の時間に集まり、10〜20人で1隻の船に乗ります。
乗る人数は船の大きさ、当日に乗船手続きをした人数にもより一定でありません。
ただし、船には定員が有りますので、最大でもその人数以下です。

船は目的の魚毎に別れれていますので、予約時に「何の船」に乗りたい か告げなければなりません。
たとえば、サバの船とかキスの船とかです。

乗合船の利点
気楽。
気が向いた時、天気の良い時など自分の都合で乗船出来る。
平日に乗船出来るならガラガラ。釣り客が1人でも出航してくれる。
エサ・仕掛け・氷は船宿に完備されている。
貸し道具、貸しクーラーまで有り。

乗合船の難点
天気の良い時など、定員いっぱいが乗船し非常に釣りづらい場合有り。
好きな仕掛けを勝手に使えない。
まったく知らない人と一緒に釣りをする。



乗合船の種類
種類対象魚
中・小物乗合アジ・サバ、カサゴ・メバル
キス・カレイ五目、カワハギ・底物五目
大物乗合マダイ
イカ乗合イカ
深海乗合オニカサゴ・メダイ等
ルアー乗合シイラ等

師崎より出ている乗合船は上記の種類があり、料金は種類毎に違っています。
しかし、すべての船宿がすべての種類の乗合船を営業しているわけで は有りませんので、各船宿に連絡を入れて確認して下さい。
また、中・小物乗合は通年行われていますが、それ以外は季節的なものです。



料金
種類料金
中・小物乗合6500円
大物乗合12000円
イカ乗合11000円
深海乗合12000円
ルアー乗合?(わからない)
料金は変更される場合が有りますので、各船宿に直接問い合わせ下さい

師崎の船宿は、船の種類(何を釣りに行くか)によって統一料金となっています。

料金には以下の物が含まれます。
○仕掛け1つ、オモリ1個、氷1個
○実釣時に使うエサ、マキエ。(使い切ったら再度もらえる)
○盛夏など気温の高い場合の帰路用の氷。(これはサービス)

無料で借りれる物
○コマセを使う場合のコマセカゴ。
○船内で使う水汲みバケツ、魚を入れておくバケツ。

有料で借りれる物
○貸しサオ(もちろんリールはついている)は500円から。
○クーラー

船内で販売
○予備の仕掛け、オモリ



予約
師崎・七福丸さん
確実に船に乗りたいのなら予約をして出かけることをお勧めします。
予約は3日ほど前から前日までにすれば大丈夫です。

予約等の問い合わせは夜は7時ぐらいまでにして、それ以降は慎むべきです。

飛び込みでも乗れないことはありませんが、すでに定員いっぱいと なっている場合は断られますので覚悟して出かけてください。
事実、飛び込みで乗船出来ずに帰宅した経験が私には有ります。
船宿が開店と同時に「飛び込めば」乗船できる確立は高いですよ。



受付け
料金を払い仕掛けをもらい
乗船名簿に記入する

船宿に着いたらまず、
『アジの乗合に予約した○○(自分の名前と人数)です。』
と名乗り受け付けをし、乗船代金を支払います。
サオを借りる場合は、この時に伝え、サオの料金も払います。
駐車場の指示も受けます。

受け付けが終わり料金を払った後に時に仕掛け、オモリ、氷をもらいます。
この時に船に何処で乗るのか確認しておきます。

仕掛けは手渡されますが、氷は自分で冷蔵庫から取り出して持っていきます。 氷の取り忘れに注意にし下さい。



乗船

受付終了後、車を駐車場に入れて乗船します。
まず、釣り座の確保をしましょう。

船縁に有るサオ立て穴 サオを立てて場所を取る

釣り座は早い者順です。
サオだけを持って船に乗り込み、自分の好きな場所にサオを立てます。
これでその釣り座はKEEPされます。
水汲みバケツとイケス用のタライ
次にクーラーやバッカンなど運び込みます。
船首か後ろに水汲みバケツ等が置いてありますので、それを確保しておきます。

船の手すりにタオル(雑巾?)がぶら下げてある場合もあります。
タオルを1枚借りておくと、魚を外したりマキエえ汚れた手を拭くのに便利です。
虫ものや活きイサザ、モエビなどの活きエサを使う場合、 タオルにのせて水気を拭き取ると、ヌメリが取れて針に刺すのが楽になります。

出港の少し前に船長が人数の確認をします。
この時に釣り座に偏りがあった場合、前後に移動をお願いされる場合があります。



出港前の準備

釣り座の確保などが終わったら、出港前の準備をしておきます。

仕掛けを出してしまわない これで準備完了〜!!
サオに道糸を通し、仕掛けをセットします。

この時に仕掛けを出してしまうと、釣り場までの移動中に仕掛けが風にあおられて クシャクシャになったり、ハリスが幹イトにからんでヨレたります。
特に全長が長いサビキ仕掛けなどは、手が付けられない状態になったりします。

道糸を出してサビキの場合はカゴを付け上側のスナップサルカンにつけ 下側のスナップサルカンにオモリをつけた状態にしておきます。

この状態で仕掛けの上にオモリを乗せておけば、船が走っても仕掛けが飛ばされません。

エサは出港前に配れます。


船の設備
師崎で一般的に「大型乗合船」と言われている船を基準に説明します。

キャビン
大型船には全部と後部、中型船には後部はキャビンが有ります。

釣場への行き帰り、高速で走行する船はかなり揺れますし波も被ります。
安全のためにもキャビンに入っていることをお薦めします。
仮眠をとりたい場合、気分が悪くなった場合など、いつでも自由に利用できます。

トイレ
水洗トイレが備わっている船も有ります。
水洗でない場合は「海」に直行となります。
どちらにせよ、海に浮かんでいるため「揺れ」が有りますので使用するには多少の慣れも必要です。

船の前・後部に男性の小便専用の便所(便器)がある船もあるます。

飲食品
有りません。
船内に真水等の飲める水は有りません。
水道の蛇口は有りますが、出てくるのは海水です。
最低限の医薬品は積んでいる船もあります。

救命胴衣
法律で決まっていて定員分は船に積んで有りますが、ご自分で用意し着用されることをお勧めします。

設備についての詳細は 乗合船の設備 の項目を参考にして下さい。



出港と帰港時間


一斉にポイントに向かう

出港時間は、4月〜9月の間は午前6時、10月〜3月の間は 午前7時となっています。

船宿は出港2時間ほど前に店を開けます。船中での釣り座は「早い 者勝ち」が基本ですので、自分の希望する釣り座につきたい場合は、早 く船宿へ到着して受け付けを済ませ、船に乗ることを勧めます。
出港と同時に船内に船長さんからのあいさつがあります。乗船した 船が狙う魚と釣り場、そこまでの時間ついて説明がされます。伊良湖水 道をこえ外海に出るには1時間程度かかりますので、その場合はキャビ ンに入り仮眠をとるのがよいかと思います。

帰港は「沖上がり」と言いますが、午後12時30分に釣りを終了 します。それから港へ帰るわけですから、10分程度で戻れる船も有れ ば、アジ・サバ狙いで遠州灘の近辺まで出かけていれは1時間30分ほ どかかりますので、場合によっては港に到着するのが2時前後となる場 合もあります。
港では船宿のオカミサンたちがお茶を入れ、手洗い水とおしぼりを 用意して待っていてくれます。また、ハンペンや菓子も用意されていて 「いっぷく」ができるように配慮されています。


アジ釣りのポイントにならぶ乗合船



船長さんと助手さん
大山沖での実釣風景
(伊良湖岬よりアメリカに向かって15〜30分走った所)

船には「船長」さんと「助手」さんが同船します。

「船長」さんはとは、船を操船する人を言います。
「助手」さんは船内で我々釣り客の面倒を見てくれる人です。
通常は助手は1人ですが、釣り客が多い場合は2名いることもあります。
また、助手は「中乗り」とも言われます。

船長さんの仕事は、当たり前ですが船の操船です。
ポイントで釣りをしている間、船長さんは常に釣り客にに目を配り、 オマツリが起きたり、危険な魚が釣れたりした場合などに助手に指示したり、 自分でもお客さんの世話をしたりします。

助手さん仕事は、釣り客に対する世話です。
オマツリになった場合にほどいてくれたり、 万一大物(?)が釣れた場合のタモ入れなど、我々のサポートをします。
さわると危険な魚を針から外すしてくれたりします。
釣り客のエサの残りに注意を払い、残りが少なくなった場合は追加のエサを持って来てくれます。

「初心者」の場合は乗船時に助手さんにお願いしておくと、
釣り方のアドバイスをくれるなど面倒をみてくれます。

オマツリを解いている助手さん


釣れる保証は無い
これは理解し、納得して下さい。
自然と生き物を相手にするわけですから、天候、潮まわり、そして魚のご機嫌など、 運がわるいと「ボウズ」もありえます。

魚の食いが悪い場合に船長さんは、魚探とにらめっこをして、 必死になって魚を探し、ポイント移動を繰り返します。
いくら群れを見つけても「エサを食いたくない」と言っている魚は釣れません。

この場合でも料金の返金等は一切ありません。

しかし、船宿の方もお客さんに申し訳なく思ってか、帰港時に干物とかを配っています。