スルメイカ
(03年 6月 現場乗船確認)
(03年 7月 「直結仕掛け」に関する項目を追加)


初めてでも安心。
船長さんや助手さんがしっかりサポートしてくれます。
乗船時に初心者であることを伝えておきましょう。

釣期は5月中旬から8月まで。



釣り場
知多出船ですと1時間30分かけて大王崎沖、 遠い場合は2時間ほど走り安乗沖まで出かけます。

時期的に梅雨の季節にかかりますが、 雨さえガマンすれば風はあんまり出ないから海は穏やかです。



道具など(用意するもの)
電動リールが必須です。
道糸はPEの6号を300mも巻けば十分です。
リールの電源設備が有る船も有ります。予約時に確認されることをお勧めします。

2.4mでオモリ負荷80〜150号前後のイカ竿が必要です。
もう少し短くてもかまいません。

電動リールとサオは船宿でレンタルも出来ますが(有料)、数に限りが有りますから 乗船予約と同時に申し込んでおいた方がいいでしょう。
ロッドキーパーも必須です。

イカの場合、仕掛け投入時はどうしても必要です。
イカツノ投入機も有れば便利ですが、5〜7本ツノ程度なら無くてもかまいません。 ツノ置きが船に用意されている場合があります。


船に用意されたツノ置き 実釣中の様子

クーラーは大きめがよいかと思います。
沖漬けを作るタッパーが入る大きさは必要ですね。
大型クーラー1個よりも中型を2個持参した方がよいと思います。
私の場合、26Lと16Lの2個を持参しています。大きい方には沖漬けと自分の食料、 小さい方はイカを潮氷でシメて持ち帰ります。
☆沖漬けのタレの作り方は「ととや食堂」を参考にして下さい。☆
沖漬け用のタッパー



スルメイカの実釣解説と注意点
スルメの遊泳層にはかなり幅があります。
船長さんの指示が120mでも、上は70mから下は130mまで、幅広い層で掛かってきます。

投入した仕掛けに掛かって、落ちて行く仕掛けを止めてしまうことや、 巻き上げ中に掛かってくることも有ります。
ですから船長さんの「上げて〜」の合図が出たあとも、 乗りを確認しながら巻き上げる必要が有ります。

まずは仕掛け。
慣れるまでは船宿仕掛け(5本ツノ)を購入された方が無難でしょう。
ツノの色や形も重要らしいですが、私は気にしたことは有りません。
・・・と言うより、気にする余裕が無いです。

仕掛けは5本ツノで全長5m以上の長さになります。
誘い方はいろいろな方法が有るようですが、サオ先を水面に付けた状態から軽くシャクって サオを止めます。ここで1〜2秒待ち、またシャクり1〜2秒待ち、再度シャクり1〜2秒待ちます。
ここまでが1つのパターンで、この後シャクった分だけイトを巻き、サオ先を水面につけます。

仕掛けを落とす時にもイカは乗って来ます。
ですから、船長さんの指示棚の10mほど上からスプールを指で押さえ、 ブレーキをかけながら落とすのも一手です。

アタリはシャクった時にガツンと明確にきます。
アタリを感じても追い乗りをさせましょう。 スルメは身が硬いので身切れすることはめったのに有りませんから、 指示タナいっぱいまで同じようにシャクリあげます。 指示ダナの10mほど上までシャクったら電動を最速で巻き上げます。

巻き上げ途中にもイカは乗ってきます。
ですから、指示ダナより上20mぐらいを中低速で巻き上げ追い乗りをさせるのも一手です。

釣果をのばすのは「追い乗り」させて、1投でいかに数多く釣り上げるかです。

取り込みは慎重に。
イカツノにはカエシが付いていません。ですから、仕掛けの取り込みをモタモタしたり、 仕掛けを送り込んだりするとイカがバレルことがあります。
釣り上げた直後 釣果の一部



イカヅノ投入機が必要か!!
確かに、有れば便利な器具ですね。
しかし、年に数回イカ釣りに出かけるだけなら必要有りません。
ヤリイカ釣りの項目でも解説しましたが、ベニヤ板とマットで自作したツノ置きで十分です。

ツノの投入方法
ツノの投入方法を5本ツノを例に簡単に説明します。
サオは自分の左側(船首方向)にセットし、自分はサオの左側(サオから見て潮下)に立ちます。

仕掛けを幹イトいっぱいまで巻いて、ホルダーにサオをセットします。
一番上にくるツノは海面上でブラブラしている状態になっています。
2番目から4番目の3本のツノを海に流し、左で5番目のツノを持ち右手でオモリを持ちます。
投入は、まず左手に持っているツノを海面に落とし、 次にオモリを自分の真正面方向へ手首のスナップを効かせて下手で投げます。

これは右舷に乗ってる場合で、左舷の場合はサオが自分の右側に有り、左右の手が反対になるだけです。

5〜6本のツノ数の場合は投入器はまず必要有りません。




直結仕掛けについて

直結仕掛けは元来はサバ避けに使う物ですが、イカが乗った状態で取り込んだ時にツノのカ ンナ側の幹イトをもって、カンナが上に来る状態にすれば勝手にイカが落ちてくれます。
イカが落ちた後、そのまま足元に仕掛けをほかってもツノと幹イトが絡んでグチャグチャに なりにくいので私は好んで使っています。

通常のブランコ仕掛けならここからシャクリ上げれば良いのですが、 直結仕掛けの場合はイカが乗った状態で仕掛けを落とすと確実にバレてしまいます。

私の方法は、仕掛けを止めてから大きく数回サオをシャクり、イカにアピールします。 その後、電動を低速で巻き上げながイカが乗るのを待ちます。
10mほど巻いてもノリが無い場合は、またシャクリを入れ低速で巻き上げます。
これを指示タナの10m上まで行い、乗りが無ければ、また落とし込みます。

イカの乗りは、巻き上げの最中にグッと引き込まれたような感じが伝わって来ます。 これを感じ取ってからは絶対に仕掛けを送り込んではいけません。
このまま、指示ダナの上限まで電動の速度を中速よりやや遅めの状態で巻き、追い乗りをさせます。 1ハイ乗る毎に、グッと重みが伝わってきます。
そして、指示ダげの上限より10mほど上になったら最速よりやや遅いくらいで一機に巻き上げます。 スルメイカの身は硬いので、多少速く巻いても身切れでバレルことはまず有りません。

そして問題は取り込み。
幹糸を掴んだときに少しでも仕掛けを戻すとイカはバレていまいます。
ですから、幹糸を掴んだらサオをキーパーに戻して、幹糸をたぐるように取り込みます。
取り込んだイカは前記のようにカンナ側の幹イトをもって上下に振ってやれば簡単に外れますが、 外れない場合はいったん仕掛けをすべて船内に取り込んでら外した方がバレが少ないです。

直結仕掛けの場合、オマツリをしたらイカは確実に外れてしまいます。


直結仕掛けでは、イカが1ハイでも乗ったら巻き上げを開始しないとバレてしまいます。
イカが自分で海面方向へ泳ぐだけでバレますから。