カワハギ乗合
(98年11月、現場乗船確認)
(00年11月、現場乗船確認・記載内容修正)
(04年10月、現場乗船確認・記載内容修正)


 9月以降、キス乗合を底物・カワハギ五目に変更します。

釣期は、カワハギが釣れる間は行うみたいで、 だいたい11月の中旬以降カワハギが 釣れなくなるまで行われ、 それ以降は本格的な「カサゴ・メバル乗合」へと移って いきます。

平日の空いている日ならば船中平均20匹前後らしいですが、
日曜日の混雑の中では 10匹も釣れば「よしとせにゃあ」とのことです。

「カワハギ専門」と「カワハギ五目」と2つの区別が有るみたいですから
乗船前に船宿に確認しましょう。



04年10月、カワハギ乗合にて


仕掛け(道具)とエサ
仕掛け、オモリ、氷は各1個受付で乗船料金を払う時に頂けます。
時々、氷をもらうのを忘れてくる人がいますので気をつけましょう。
エサは現場到着までに船内で配られます。(乗船料金に含まれている)
実釣中に仕掛けやオモリを失った場合は船内で購入出来ます。

仕掛け
船宿仕掛けは胴突き3〜4本針を使うのが普通です。
ただ、カワハギ専門で釣るなら2〜3本針の方が良いかと思います。

かなり根の粗い場所を釣り場としますので、仕掛け切れが多発します。
オモリや仕掛けを10個ぐらい船内で買う気で底を探らないと釣れないでしょう。
ちなみに船内販売させる仕掛けは・・・以外と安いですよ。
船宿仕掛け

エサ
エサはウタセエビが配られます。
これを3〜4つにブツ切りにして使うため、ハサミを持参された方がいいです。
さすがにハサミまで宿では貸してくれません。

この釣りはエサの消費量がかなり多いです。
出船前やポイント移動の時に、エビを切っておいた方がよいです。

活ウタセエビ ブツ切にする

オモリ
30〜50号(40号がほとんど)を使用します。

サオ
サオはリール付きで船宿で借りることが出来ます。(有料)
持参される場合は、キス竿など短くてサオ先の感度の良い物がいいでしょう。

私は2.1m20号の竿を使用しています。
しかし、これでも少し胴が柔らかいですね。
完全な先調子で、胴のしっかりした物の方が、カワハギの硬いクチに針を通しやすいと思います。

私はカワハギ専用のサオを持っていませんので、専用サオの調子はわかりません。

道糸とリール
道糸はPEの2〜3号を200mも巻いておけばよいでしょう。
状況により、少し沖に出る場合が有ります。
この場合、水深が30〜40m有りますので、 巻き量が100mですと高切れを起こした場合に釣りにならない可能性があります。

リールは胴突きリールとなります。
オモリが40号前後のため、 あまり非力なリールを使うとオモリの重さに負けて巻き上げが出来ません。
よって、あまり小型のリールは止めた方が無難です。

参考までに私が使っている道具を紹介します。
サオ・・・・ダイワ・HZ入舟20号2.1m
リール・・・ダイワ・スーパー棚センサー200早技
道糸・・・・PE3号200m
クーラー・・14L



釣り場
釣り場は師崎の港のすぐ外が中心になります。
状況しだいでは少し沖に出ますが、師崎出船の場合、 伊良湖水道を越えてカワハギを釣りに行くことは、まず有りません。

天候不順の場合、師崎近辺での釣りとなります。

水深10〜20m位の、かなり根の粗い場所での釣りとなります。
当然、根掛かりもひんぱんに起こり仕掛けやオモリを失いますが、 これに腹を立てていてはカワハギ釣りは出来ません。

また、居つきの魚(回遊魚ではない)ため、 そのポイントの魚を釣り尽くしたら他のポイントに即移動となります。
ですから、何度も場所移動を繰り返します。

仕掛けの損失や、移動の繰り返しを怒ってる方を船中でみかけます。
このような方は、カワハギ釣りには向いていないと思います。

「根掛かりで仕掛けを切ってばかりで釣りにならん。」
と船頭さんに噛み付いている人がいました。
「根掛かりせんような場所にカワハギはおらん。 オモリの10個ぐらい 切る気でやらんと魚なんか釣れん。」
船頭さんの返答です。
これは船頭さんの言う事が正しいと思いますよ。

仕掛けの損失と頻繁な場所移動は、 カワハギ釣りでは当然と理解して下さい。




実釣解説と注意点
カワハギは、非常に釣りにくい魚です。
と言うのは、むこうアワセを待っていては釣れませんし、 アワセてもなかなかハリ に掛かってくれません。 必ずサオを持ってアタリを待ちます。
置サオでは根掛りするだけです。

底取りは確実に行ってください。
仕掛けを投入し、オモリが底についたら糸フケと取り、道糸がピンと張った状態にします。 この状態でサオ先をゆっくり上下させると、 コンコンとオモリが底を叩いているのが伝わって来ます。
これが『底取り』です。

初めてで要領が分らない場合はオモリを底に着けて道糸をピンと張った状態で待つと良いでしょう。

アタリは竿先に明確に出ます・・・が・・・、なかなかハリに掛かってくれません。

仕掛け投入後3分程度で 一度仕掛けを上げ、エサの確認をします。
また、アタリを感じた後も確認をします。
気づかないうちにエサをすべて食べられている事が多々あり、 エサの確認をしないと釣果が確実に落ちます。

アタリの取り方ですが、サオ先に「トントン」と出るアタリが多と思います。
2発目の「トン」で確実にアワセを入れ、一気にリールを巻き上げる。
これが基本です。
アワセの後、サオを持ち替えるなどしているとバラす可能性が大ですよ。

アタリが「トン」の1発のみの場合、アタリが出たらゆっくりとサオ先を上げて見てください。 何か重さ感じるか、追い食いしようとしてくるかの感触が分ります。
この場合もアワセを入れてみて下さい。

カワハギの口まわりは硬くなかなかハリが通りません。
ですから、大きくアワセ をしても、口元にハリは完全に掛かってません。
アワセを入れた態勢のまま 、リールを勢いよく巻き上げて下さい。
アワセを入れた後、サオ先を下ろす動作でハリが外れてしまいます。
巻き上げる途中にだんだん深く掛かっていくみたいです。
ですから巻き上げの手抜きは厳禁です。

この釣りは好き嫌いがハッキリ分かれる釣りでしょう。
釣果が腕の上手ヘタで歴然と出ます。

「カワハギ専門」と「カワハギ五目」の違いについて
カワハギ専門の場合は、釣果が良かろうが悪かろうが、終始カワハギを釣らせてくれますが、 五目の場合は釣果が見込めない場合、カサゴ釣りに切り替える可能性が有ります。
仕掛けは船内で無料で配られますが、カワハギ専用の道具で深場のカサゴ釣りは非常に無理があります。
この点は予約時に確認された方が良いと思います。



その他
クーラーは14〜18Lの小さい物で十分だと思います。

仕掛けやオモリの予備を持参しなかった場合は、船宿で買っておきましょう。
オモリは5個は最低でも有った方が良いと思います。
仕掛けですが、市販の専用仕掛けでハリ交換が簡単な物が良いかと思います。
ハリス止めが付いていて、ハリを簡単に交換出来る物が売られています。
この仕掛けですと、ハリが根掛かった場合にハリスが切れやすいので、 仕掛け全体を損失すること無く回収出来る可能性が大です。

替えハリスを作り、持参される方が良いでしょう。
使われる仕掛けにもよりますが、ハリスが交換可能な仕掛けの場合、 20〜30ぐらいは持参された方が良いかと思います。

防寒対策ですが、真冬ほど寒くはなりません。
早朝や、昼間でも雲が出て日陰に入ると寒さも感じますが、 逆に晴天無風ですと結構クソ暑く感じます。
10月半ばあたりまでは、防寒には神経質にならなっくても良いと思います。

釣り用のペンチなどを持参された方がよいでしょう。
お呼びで無いフグが結構多く釣れてしまいます。
なんせクチのまわりが非常に硬く、ペンチでも使わないとハリが外せません。
ハリスを切るのも1つの手段ですが、可能な限りはハリを外してリリースしてあげましょう。

TVの釣り番組について
カワハギの季節になりますと、TVでカワハギ釣りが放映されます。
仕掛け、道具、エサ、釣り方等、とても参考になります。

ただ、釣り方ですが「叩き釣り」とか「這わせ釣り」とか、 非常に攻撃的な釣りを紹介されていますが、 師崎の乗合でそれを行っても根掛かりかオマツリを頻発するだけだと思います。

師崎の場合、流し釣りがほとんどですし、釣り場の師崎水道付近はけっこう流れがキツイので、 這わせたら即根掛かりでします。
叩き釣りにしても、多い日で20人近くが同じ船から仕掛けを入れてるので、 そんな食べにくいエサを無理して追わなくても他にいくらでも仕掛けが入ってるので、 そちらのエサを食べるだけだと思いますけど・・。

潮の緩い日に、イカリを下してカカリ釣りを行う場合ならば効果は有るでしょうが、 大勢が乗った休日の乗合では、トラブルの元となり手返しが悪くなるだけのような気がします。

エサにしても、アサリの剥き身が好物とか言われてますが、 カワハギが居る所にアサリが居るのかと言う疑問も有りますし、 かりに居ても、あの硬いカラをカワハギに割ることが出来るのかどうか・・・。

釣果の差はアタリの取り方とアワセ方だと私は思いますが・・・。
TV番組と師崎での釣りは違うことを頭に入れておいて下さい。