イサキ釣り
(03年 6月、現場乗船確認)
(08年 7月、修正)



初夏が釣期です。
6月になりますと30p前後で非常に脂ののった美味しいイサキが釣れます。
盛期には30p超の脂の乗ったイサキが釣れますが、数はそんなに釣れません。

平日に乗船すればどうか判りませんが、
土曜・日曜の場合は10匹も釣れれば良いかと思います。


03年6月、イサキ乗合にて


釣期と釣り場
釣期は5月中旬あたりから開始されます。
どちらかと言うと梅雨期に入ってからが大型が釣れだします。

釣り場は伊勢湾を出て、「大山沖」と言われる所まで出かけます。
師崎からですと、片道1時間は走ります。

大山沖と言ってもかなり広く(?)、イサキの場合は伊良湖を出てから進路を左に取り、 渥美半島の付け根あたりの沖(浜名湖沖までは行かないと思う)まで出かけますから 片道1時間以上は走ります。



仕掛け(道具)とエサ
仕掛け、オモリ、氷は各1個受付で乗船料金を払う時に頂けます。
時々、氷をもらうのを忘れてくる人がいますので気をつけましょう。
マキエは現場到着までに船内で配られます。(乗船料金に含まれている)
実釣中に仕掛けやオモリを失った場合は船内で購入出来ます。

仕掛け
胴突きサビキとなります。

関東方面でイサキ釣りと言えば片天ビンを使ってのウィリーの吹流し仕掛けが主流のようですが、 知多出船の場合は胴突き仕掛けが主流です。
これは、多くの人が乗ってる乗合船では仕方が無いことでして、 オマツリ防止のために胴突きを使っていると思います。

どうしても吹流し仕掛けを使いたいのであれば、平日に乗船することをお勧めします。 平日の空いた船内ならば、吹流し仕掛けを使わせてもらえるかも知れません。
ただし、仕掛け等が船宿に置いて有るかどうかわかりませんので、 予約時に確認した方がよいでしょう。

※仕掛けについての修正※
08年7月現在、師崎出船のイサキ乗合は吹流し式の仕掛けを使っていると報告を頂きました。
使っている仕掛けは針2号、ハリス2号の3本針だそうです。
たしかに、サビキよりはいいもんね。
でも、サバがやって来たら「えらいこっちゃ状態」ですね。
いつになるかわかりませんが、現認したいと思っております。

エサ
仕掛けが胴突きサビキですから使いません。
そのかわり、魚を寄せるためのマキエ(コマセ)のアミエビを使います。
マキエは現場到着までに配られます。

また、マキエを詰めるコマセカゴは船内で借りられます。
(師崎出船の乗合船では無料で貸出しがを行なわれている。)
船で使用するカゴの大きさは決まっていますので注意して下さい。
似たようなサイズなら型が違っていても使用していいですが、 極端に大きなカゴ(日本海や静岡方面で使っているオキアミ用のバカでかい物)を使いますと 船長さんに叱られますよ。

オモリ
50〜60号(60号がほとんど)を使用します。
多少、重めのオモリを使いますが、これはオマツリ防止のためだと思います。

サオ
先調子の30号、2.7〜3.1mあたりが初心者には扱いやすいと思います。
知多出船の場合は胴突き仕掛けでの釣りが一般的ですから、 慣れないうちは胴調子のサオですと底取りもしづらいからです。

それと季節的にサバが掛かる可能性が有りますので、 胴調子のサオでサバに走られたら、初心者の方は非常に苦労すると思います。

リール&道糸
船用の両軸リールで、道糸はPE3〜4号を200m程度巻いた物を使います。

レンタル品
サオ(リール付き)は船宿で¥500で借りられます。
コマセと仕掛け


実釣解説と注意点
イサキ釣りの場合、イサキを専門に狙うか、アジのついでに狙うかで釣果が大きく分かれます。
ですから、良型を数釣りたい場合はイサキを専門(イサキをメインに) 釣らせてくれる船に乗らねばなりません。 アジのついでの釣りでは釣果は望めません。

乗合船の場合は、釣り場到着から1時間ぐらいが勝負です。
なぜかは解かりませんが、1時間(せいぜい2〜3流し)を過ぎると極端に食いが悪くなります。
そえに加え、運が悪いとサバの大群がやって来てイサキ釣りどころでは無くなります。

イサキ釣りは朝1番が勝負と思って下さい。
その後は単発的には釣れますが、数は上がりません。

イサキが釣れなくなると、イサキを止めてアジのポイントへ移動し、 アジ釣りに変更する場合が有ります。

イサキ アジ

仕掛けが着底したらすぐにリールを巻いて、仕掛けを底から1mほど上げます。 カウンタ付のリールと違う場合は、2〜3回巻けばちょうど良いと思います。
イサキ釣りは漁礁の周りを流しますので、底に仕掛けを引きずっていると 根が借りで切れてしまいます。

仕掛けを底から1mほど上げたら、サオをゆっくり上下させてコマセを撒きます。
アジ釣りとは違いますので、勢い良くコマセを放出する必要は有りません。
しばらく(1分程度)してアタリが無い場合は、サオをゆっくり上下させて その後は1mほど仕掛けを巻き、そこでアタリを待ちます。

この動作を繰り返して、仕掛けを5m上げてもアタリが出ない場合は、 もう一度仕掛けを底に落とし、始めから行います。

この動作を2〜3回行いアタリが無いな場合は一度仕掛けを上げて、 コマセを詰め直し、再投入します。

アタリは非常にはっきりと出ます。
キュンキュンと竿サキを引き込むようなアタリが手に伝わって来ます。 アタリが有ったら軽くアワセを入れ、そのまま少し待ちます。
追い食いさせるのです。 10秒ほどしたら、ゆっくりリールを巻き始めます。 これは、船長さんの指示棚をゆっくり巻いて、追い食いをさせるのが目的です。

指示棚の上限まできたら、追い食いをあきらめて魚を取り込ましょう。
途中、かなり引き込んでくれ楽しませてくれます。


コマセについての一考察
アジ釣りの場合は、初めの1〜2投はサオをめいっぱいシャクり コマセを一機に放出しアジを寄せるか回遊の足(ヒレ?)を止める必要が有りますが イサキ釣りの場合はそんなにコマセを一機に出す必要は有りません。

船の揺れに任せてチョロチョロとカゴから出て、 自分の仕掛けのまわりを漂い流れる状態が良いと思います。 漁礁や根の近辺に群れているイサキを自分の仕掛けに誘い出すためのマキエです。

ですから、アミエビコマセは十分に解凍されドロドロ状態がベストです。
コマセがカチカチに凍っているような場合は釣り場に着くまでに 少量の海水をコマセにかけて凍った部分を削り取るようにし、 すこしでも柔らかくしておいた方が使いやすいし、よく釣れます。



その他
クーラーは大きめがよいかと思います。
受付け時にもらえる氷がかなり大きいので、小さいと氷を入れただけでいっぱいになってしまいます。 18リッター程度は必要だと思います。

手袋を使う場合、釣用の指が5本とも付いた物を持参された方がいいです。
海水に濡れて、指の皮がブヨブヨになった状態で50〜60号の仕掛けを引っ張り上げると、 イトが指に食い込んで皮が切れて非常に痛いです。
ただし、軍手は不可です。

着替えを持参し、帰港時に着替えられることをおすすめします。
サビキにコマセで釣りますので、確実に衣類が汚れます。そして臭いです。

電動リールの使用について
電動リールを持ってられたら使用してもかまいません。
ただし、船内に電源設備は無いのでバッテリーは持参する必要が有ります